日本政策金融公庫からの融資
開業資金や運転資金に困った時は日本政策金融公庫から融資を受けるのも良いでしょう。
無条件で誰にでも貸してくれる訳ではありませんが、一般的な銀行よりも条件が緩いのが特徴です。
日本政策金融公庫とは、政府が運営する金融機関です。
しかも中小企業を支援するのが目的なので、上場しているような大手企業は対象外になっています。
新しく起業する人や中小企業を専門的にサポートしているので、融資の相談は積極的に行って良いでしょう。
少額の融資から始める
いきなり数千万円を融資して欲しいと依頼しても、ポンと融資を承諾してくれることはありません。
やはりどんな目的でお金を使うのか、返済の目途があるのかは入念にチェックされます。
1度融資を受けることに失敗してしまうと、それ以降の融資が通りにくくなってしまいます。
そうしたデメリットを回避する上で有効なのが、少額の融資から始めることです。
私は最初、200万の融資を申し込むことから始めました。
いろいろと手続き上の不備を指摘されることはありましたが、どうにか200万の融資に成功しています。
この時、窓口の人から聞いた話なのですが、1度融資の実績を作ると2度目以降の融資が通りやすいらしいです。
また、いざという時に大口の融資を通してもらえるように信頼関係を築いておくのも大切でしょう。
そこまで資金に困っていなくとも、実績を作る意味を込めて少額の融資を受けるのです。
日本政策金融公庫とは長期的な視点で信頼関係を作り上げて行くのがベストです。
日本政策金融公庫のメリット
最初に目に付くメリットは通常の銀行よりも金利が低いことです。
政府が主導している金融機関なので、その点はかなり優遇されていると言って良いでしょう。
例えば日本政策金融公庫から100万を借りた場合、金利は2%程度になります。
これが消費者金融になると15%前後になるため、どれだけメリットがあるかは火を見るより明らかです。
他には、一般的な銀行で融資が通らなくても、日本政策金融公庫なら通過する可能性があります。
審査が緩いという訳ではありませんが、中小企業を支援することを重視してくれるのです。
通常の銀行は返済されるかどうか、要するに銀行側の利益になるかを第一に考えます。
しかし、日本政策金融公庫は中小企業の支援が目的なので、融資の条件が少し低くなっているのです。
デメリットについて
メリットがあれば、当然デメリットも存在しています。
日本政策金融公庫のデメリットは、融資を受けるまでに日数が必要になる点です。
一般的な銀行の融資は1週間から2週間程度ですが、日本政策金融公庫は長いと3週間から1ヶ月も待たされます。
時間の余裕が無いと利用できないので、その点には十分気を付けるようにしましょう。
とは言え、メリットの方が遥かに上回るので、計画的な融資を心掛ければ問題ありません。